1961.5.14 ロンドン生まれ 本名 Timothy Simon Smith 1985. 「殺し屋たちの挽歌」イギリスアカデミー賞 新人賞ノミネート。 1996. 「リトル・オデッサ」インディペンデント・スピリット・アウォード 主演男優賞ノミネート。 1996. 「ロブ・ロイ」アカデミー賞 助演男優賞、ゴールデン・グローブ賞 助演男優賞ノミネート。イギリスアカデミー賞 助演男優賞受賞。 1999. 「素肌の涙」ベルリン国際映画祭 パノラマ部門 芸術映画国際連盟賞受賞。他多数。 |
タイトル前の は、管理人主観のティム的満足度。 が最高。 は未見。
ノー・セインツ 報復の果て(2022)...カール・エイブラハムズ
シー・ハルク:ザ・アトーニー(2022 TV)...エミル・ブロンスキー/アボミネーション
ベルイマン島にて(2021)...トニー
シャン・チー(2021)...アボミネーション
モーションキャプチャーによるノンクレジット出演。でも妙に愛嬌がある!ウォンにエミールって呼ばれてたし。いやあ、もう今後ずっとこの姿なんです?あのハラリと下がる前髪や跳ぶように走る姿は見られないんです?それは寂しいけど・・
ザ・ミスフィッツ(2021)...シュルツ
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019)...本人
思ったより沢山出ていて(コメントしていて)よかったです。「レザボア」撮った時のマイケル・マドセンとの裏話もほっこり&ニンマリという感じでよかったし、差し挟まれる「レザボア」や「パルプフィクション」、「ヘイトフルエイト」の映像が嬉しかったし懐かしかったし。ところで来年1月に「レザボア」上映とのことなので観に行く!!
天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019)...マーティン・シモンズ
久しぶりの映画主演作なので、出番多くてたっぷり堪能できるのがまず最高。いつもそうだけど、眼鏡取ってきてかけるとか口の端をちょっと動かすとか妻の首の後ろに手を当ててキスするとかetc.etc.ちょっとした仕草が堪らん!!出番が多ければ多いほど魅力的なシーンがふえるので嬉しい。まあ子役が演じるシーンも多いので、 出ずっぱりというわけではないのですが。ずっと探していた目当てのヴァイオリニスト(クライヴ・オーウェン)を見つけ、同乗した車の中でいきなりパンチ数発入れるスピードと躊躇のなさが最高にティム。ニンマリしてしまった。いやぁ好き。
ルース・エドガー(2019)...ピーター・エドガー
Mr.&Mrs.フォックス(2018)...ピーター・フォックス
リベンジ・チェイス(2018)...神父
Tin Star(2017〜 TV)...ジム・ワース/ジャック・ワース
放送に気づくのが遅れ、第一話と二話を見逃したという痛恨の極み。導入部を見ていないというのはかなり痛いのだけど、見ているうちに少しずつ人間関係は把握できた。イギリスの元潜入捜査官が家族とカナダに移住、地元警察の署長になるが、幼い息子を銃殺されて、酒で覚醒する第二人格で犯人捜し・・という内容でいいのかな。 全10話で続編もあるようなので、すごく気になる終わり方。回によって時間軸のシャッフルが激しいのがあったり、やはり最初の二回を見ていないと理解に苦労したりというのはあったけど、九話と最終回は悲しいお話。見どころはティムの飄々とした部分とバイオレンスと、ふとした時に見せる優しい仕草でしょうかね。 魅力が全部つまってるのが幸せですごい。銃を腕まっすぐにして突き付ける格好が好きだし、早業の突然のバイオレンスシーンにワクワクしてしまう。それにしても「ツインピークス」とか「シャイニング」とか思い出させる土地環境・・見逃した最初の二話の再放送してほしいし、続編も見たい。
母という名の女(2017 製作総指揮)
ツイン・ピークス The Return(2017)...ゲイリー・ハッチェンス(ハッチ)
「わっからーーーん」という心の叫びが脳内にこだました、THE RETURN最終回「Starring KYLE MacLACHLAN」の瞬間。参りましたね、ここまで謎のままで伏線どっちゃり回収されずに終わった映像作品は初めてかも。でも俄かピーカーとして見続けてきてすごく楽しかったのは事実。先がまるで読めず、ローラに耳打ちされた 赤い部屋のクーパーみたいに「はああ?」となりながら、全く目が離せないドラマだった。どこに連れて行かれるのかわからなくて、そして不思議なものをちょいちょい見せられて、それが興味そそられて面白くてたまらなかった。いろいろと凄かったよTHE RETURN。今作もツボは多々あったけど、その一つがハッチとシャンタル (ジェニファー・ジェイソン・リー)の殺し屋夫婦。悪クーパーの手先となって指示された人間を始末する、殺しと拷問のプロだけど、気分屋シャンタルと彼女をうまくあやすハッチの流れの殺し屋夫婦というキャラがなんとも不思議な趣を持ってていい。タランティーノ組の出張とか言われてたけど、ホント「パルプフィクション」 のパンプキンとハニーバニーみたいでかわいいんだ、これが。ハッチ、ヘラヘラしてるけど射撃の腕はピカイチだし、ジージャンの袖半分切り落としてたり、殺しの道中で「いい夜だな」なんて風情のあること言ってみたり、退場場面は「チャイナタウン」「俺たちに明日はない」(あ、どっちもフェイ・ダナウェイ)みたいに なっちゃったけど、正直もっと見たかったキャラ。天使みたいだったダギーのいろんな意味でかわいい妻ジェイニーE(ナオミ・ワッツすごい好演)とティムはまた共演作があるようなので期待してます。
リリントン・プレイス エヴァンス事件(2016 TV)...ジョン・レジナルド・クリスティ
バッド・バディ!(2016)...ホッパー
主人公である殺し屋(サム・ロックウェル)を追うCIAの男で、殺し屋を育てた男であり、そして・・という複雑な役。愛弟子の腕の確かさに目を細めつつ、自分はさらに上だと思ってるのは間違いない。変装の達人らしい?けど、出てきた時はずっとティムだった(笑)。しかし黒服で右腕をまっすぐ伸ばして、容赦なく銃弾を敵に 撃ち込むシーンがあるんだけど、これがもう完璧にティムだった。年齢的・ルックス的にはいいオジサンになってるけど、若い頃とまるで変わらぬティムで興奮した。ガチな対決シーンもあったし、まーだまだまだまだイケる。レザボアから25年ということだが、まだ断然イケる!!
ハードコア(2016)...ヘンリーの父
全編POVなので、主人公ヘンリーの目線でとらえた、幼き日の父親の記憶として登場。FPSみたいなアクションてんこ盛り映画なので、ブレブレ画面に酔ったら悲惨だと思って映画館観賞は断念。家で見たら無事完走できたし、ティムすごく大事ないい役だし、ブレブレでなく見やすいアップのお顔だし。やっぱり出演の経緯は 書いておきたい。監督が「好きなハリウッド俳優に会わせてあげる」と言われ、ティムをリクエストしたら自宅に招かれ、出演依頼したところ快諾という流れだそうな。とてもティムらしい、いい話です。
或る終焉(2015 製作総指揮も)...デヴィッド・ウィルソン
終末期の患者に付き添って介護する看護師。息子の死で家族が離別し、今もなお苦しんでいるが、患者に対する介護の手厚さは、患者の家族の誤解を生むほど濃厚だ。とにかく役作り、介護の仕方のリアリティが素晴らしくて、そこにまず感動した。そして謎多き内面。繊細だし、遠慮がちの視線とか優しさ溢れる手の動き や声や話し方とか、肩に漂う傷ついた心の悲壮感とか、やっぱりティムだ!うますぎる!!!ラストの衝撃もあり、忘れられない主演作となった。ティム自身が入れ込んだ作品だけあって、「素肌の涙」と似た味がする。
ヘイトフル・エイト(2015)...オズワルド・モブレー
吹雪で駅馬車が避難したミニーの服飾店にいた自称絞殺刑執行人の英国人。かなり胡散臭く、演技がかっている(仕草がいちいちチャーミング)けど、第三章の彼は実際演技してるわけで、「ジャンゴ」のクリストフ・ヴァルツにそっくりと言われてるけど、「ジャンゴ」未見なのでこれから確認します。でも私が今作で ティムの真骨頂だと思ったのは、第四章以降。オレンジ再来というか、とにかくセクシーだ!!さすが15000ドル!「イングロリアス・バスターズ」のファスベンダーの役の曽祖父というのも、ポイント高い。タランティーノにとって、ティムは二つのキャラクターの持ち主なんですね。ツボ。
クロンダイク・ゴールドラッシュ(2014 TV)...伯爵
グローリー 明日への行進(2014)...ジョージ・ウォレス知事
露骨な人種差別を掲げたアラバマ州知事。セルマでの血の日曜日事件を引導した一人であり、ジョンソン大統領との会見でも意見を変えなかった人物として描かれている。大統領を演じたトム・ウィルキンソンと二人共イギリス人というのが興味深いけど、まあティム、実在の人物を演じる機会が多いですねぇ。 演説の時のややエキセントリックな高い声に驚いた。南部訛りだし、力入れて演じてますね。余裕の人格的黒さがとても印象的。
グレース・オブ・モナコ(2014)...レーニエ三世
グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)と結婚したモナコのプリンス。フランスから過酷な納税を要求され、国家存亡の危機に直面して悩む。美しい妻をとても愛していながら「たかが女優」とうそぶく一面も。役作りなのかお顔もややふっくら、お腹もややぷっくら。悠然と煙草をたしなみ、ゆったりとした 身のこなし。でも失礼なフランス大統領側近をひっぱたいたスピードと切れのよさは、やっぱりティムでした(笑)ニコールじゃなかった、グレースに眼鏡をはずされた時の瞳の動きがめちゃくちゃチャーミング!娘の犬を抱き上げるシーンも好き。礼服をシックに着こなす優雅なプリンスでございました・・。
メビウス(2013)...イワン・ロストフスキー
キング・オブ・マンハッタン(2012)...マイケル・ブライヤー刑事
主人公の大富豪(リチャード・ギア)が犯人だと目星をつけているものの、ストレートに追い込むことが出来ずに手をこまねく刑事。前科のある協力者に口を割らせようと策を練る。あくまでギアがメインなんで、これといっておいしい場面は残念ながらない。でも携帯を人差し指一本で耳に押し付ける仕草とか、 協力者を自分の車に乗せようと後部ドアをさっと開ける仕草とか、なんかいいなと思ってしまう。ティムはティムです。うん。
ヒットマン レクイエム(2012)...ロイ
ブロークン(2012)...アーチー
未熟児で生まれ、糖尿病を患う11歳の少女スカンクの父親役。弁護士で妻は二人の子を残して出ていったまま。同じ通りの近隣の住人が起こす暴力事件を見て、衝撃を受ける多感な娘を包み込むように愛し、娘の心の支えとなっている実に素敵な父親で、いや〜これ見たら「ファニーゲームUSA」のモヤモヤ気分が 見事吹っ飛んだ。「ライ・トゥー・ミー」でも娘の父親だが、セクシーで愛情深い父親ぶりにはクラクラきてしまうよ、もう。
シーウルフ(2009 TV)...デス・ラースン
ライ・トゥ・ミー(2009〜2011)...カル・ライトマン
実在の博士がモデルとのこと。長年表情の研究を重ねてきて、人の僅かな表情の変化から感情を読み解き、嘘を見抜くことができるため、犯罪や事故の捜査に協力を要請されたりする博士の役。だからって本人は嘘をつかないわけではないし、嘘を忌むべきものとも思っていない。別れた妻や一人娘との関係にも 悩む、一人の人間的な男性です。射るような眼差しやとぼけた表情、変幻自在でティムの魅力をたっぷり堪能できるオイシイドラマ。嘘がテーマのせいか、回により内容がややねちっこく感じる時もあるけれど、ティム見たさで問題なし(笑)。ライトマン博士の魅力は、人間的に不安定な面があること。それは他のレギュラー陣三人にも いえることで、人の嘘が見抜けるからといって人間関係において万能なわけではないことを示している。時折見せるティムの揺れる眼差しにドキッ。やっぱ彼の演技はスリリング。現在シーズン2を見てるけど、セクシーさに翻弄されてます。ローカーが霞んじゃって気の毒なほど。女性の関心も独占しまくり。
インクレディブル・ハルク(2008)...エミル・ブロンスキー
ロシア生まれのイギリス軍人で、その腕を請われてブルース・バナーを追跡確保するよう要請されるが、そこでバナーが変身したハルクと遭遇、その恐るべき力を目のあたりにして同じ力を得ることを強く望むようになる。軍服着てても足をくねらせて歩き(笑)欲しいのは名誉よりも 戦闘のスリルと力。ということで本当に珍しく飛ぶように走り回り、激しく撃ちまくり、髪振り乱してのアクション。そんなのが見られるだけで貴重。ただし変身してしまうとそれはもうティムではないので念のため(笑)。
ファニー・ゲーム U.S.A.(2007)...ジョージ・ファーバー
妻と息子と共に休暇を過ごそうと湖畔の別荘にやってきて、隣人の甥と称する若者二人組に悪夢のようなゲームをもちかけられる羽目になる一家の主。対応に大きな過ちはなかった筈だがきっかけは自分・・妻と息子を守らなければならない筈が動くことさえままならない・・つらい立場の父親です。彼に出来たことといえば・・ そんな役なのでかっこいい見せ場なんて何もない。目尻をつたう涙や慟哭が痛々しい。いたぶられる方というのもそうだけど、こんなに泣いてる役というのも初めてですよね、きっと。
コッポラの胡蝶の夢(2007)...ドミニク・マテイ
70歳の言語学者で研究半ばのまま老いを自覚し、自殺を考えるが雷に打たれ若い肉体と高い知的能力を得、ナチスに強い関心を持たれて身を隠しながらも研究を続ける。近年ここまでティムの魅力をたっぷり見せた作品はなかった気がする。肉体をさらすシーンが幾つかあるのもそうだが、老けメイクでの老人ぶりも とてもうまく、肉体が若返ってからも内面は老いたままという絶妙な芝居も見事。中国語やサンスクリット語、自ら生み出した言語を話すシーンも流暢にこなす。さらに分身と本人と交互に見せる一人芝居では、本人の純粋さと分身の客観的・冷静にして悪魔的でさえあるそそのかしが 大変魅力的。やはり主演映画は満足度が違う!!作品自体は少々難解でもティムを堪能するには最高レベル。
ザ・ゲーム(2006)...ヴィクター
TSUNAMI 津波(2006 TV)...ニック・フレイザー
HBO、BBC製作。2004年クリスマスシーズンに起きたスマトラ島沖地震による大津波の被害を受けたタイのカオラックビーチを中心に実話を基にして作られたドラマ。観光客、現地の住民、被災者の支援にあたる人達、新聞記者、ホテル経営に従事する人間など それぞれの立場の人々の悲しみや奮闘ぶりを描くことで、被災後の状況や問題点を浮き彫りにしようとしている。ドラマであるためドキュメント映像はあまり多くは使われていない。それでも津波の恐ろしさ、悲惨さは感じられる。ティムの役は海外メディアでは いち早く現地入りした、一度仕事でミスしている新聞記者。無精ひげで着替えもせず走り回り、現地の被災者に溶け込んでいる。やや自堕落だけどやるときゃやる、こういう人物はやはりうまい。登場シーンは半裸の寝姿だしちょっとした仕草や表情(横向いてニヤリとか)がたまらない。 他にトニ・コレットやソフィー・オコネドーなども出演、幼い娘が行方不明になったことがなかなか受け入れられない母親を演じたオコネドーがうまい。
ザ・ラスト・サイン(2005)...ジェレミー・マクファーレン
アメリカ 家族のいる風景(2005)...サター
撮影現場から姿を消した主演俳優を探し出す映画会社のお偉いさん。だと思う。少なくとも本人が言ってるので刑事や探偵ではない。たぶん独身。煩わしい人間関係も乱痴気騒ぎもキライ。短く刈り込んだ髪、眼鏡、スーツ。淡々と キッチリ仕事をする。ちょっと面白いキャラで、草っ原のど真ん中でただ一人シェーバーういんういんさせて寂しくなってたり、クッキーをとる仕草や味へのこだわり、ポテトの料理法をしつこく尋ねながら憎らしい注文をしたり、フフッと 笑わせてくれる。だけどこの映画を見たら無性にティムの主演映画が見たくなった。
ダーク・ウォーター(2005)...ジェフ・プラッツァー
お久しぶりのティム。それはさておきジャパニーズホラーのリメイクの本作品では中盤から登場、娘の親権を争っているヒロインにつく弁護士。飄々とした、果たして敏腕かどうか不安になるようなとぼけた持ち味。 でもこの作品において唯一のホッとさせる人物。オリジナルの弁護士さんよりずっと魅力的な人(笑)。あの声聴いただけで「ティム〜」と幸せになれた、それほど久々の銀幕ティム。
クロムウェル(2003)...オリバー・クロムウェル
清教徒革命の立役者オリバー・クロムウェル。盟友フェアファクス将軍を心から頼りにし、共に創ろうと考えていた自由な英国だったのが、袂を分かち、裏切りを知る心の痛みや焦りをメリハリのきいた演技で見せる。最初は長髪、王を追いつめたチェックメイトの時は短髪、ガラリと変わる雰囲気は、「ロブ・ロイ」での彼を思い起こさせるところも。演技の山場の作り方も うまく、器用さがわかる。護国卿として祝福のキスを受ける白い手のきれいなこと!思わず嘆息・・。
72時間(2001)...ジョン・ハレット
ヤング・ブラッド(2001)...フェブル
"黒い悪魔"と呼ばれ、パリで権力を我が物にしたいリシュリュー枢機卿の手先となって 王と銃士団を陥れるが、彼の悪事は暴走を極める。眼帯さえも黒、黒づくめの鴉のような男なのだけど、動く度に皮の擦れる音が。ティムは気になったんじゃないかなぁ(笑)。殺人が快楽となっている恐れ知らずの悪党だけど、 ティムのコスプレ悪党三部作(「ロブ・ロイ」「ヴァテール」とこの作品)の中では、一番見た目は残忍だけど かぐわしき悪の匂いは味わいが薄いのです。梯子アクションの見せ場はスタントだし、ティムの演技そのものをもっと堪能出来る見せ場が欲しかったよ〜。
神に選ばれし無敵の男(2001)...エリク・ヤン・ハヌッセン
ナチス台頭を予言した実在の千里眼ハヌッセン。黒服の正装。なでつけた髪。さらに黒いケープを羽織る。あぁぁ、素敵すぎる。ティムは小柄だけど、スクリーンのハヌッセンは全然そうは見えない。対象に据えたままそらさない目、優雅な手の動き、ジシェに抱え上げられる体(爆)、いやらしい筈なのにセクシーな顔つき、迫力あふれる怒号。アーチー+ミッチェル+ローザンetc.・・みたいな(笑)。 ティムファンは 彼が催眠術をかけるシーンの時 あまり全神経を彼に集中されませぬよう。スクリーンから術にかかりそうになります(笑)いや、ご本人様から直接ならかけられたいんだけど(爆)。
猿の惑星(2001)...セード将軍
私の中では"主役"の 猿のカリスマリーダー、セード将軍。人間が大嫌いな強暴なチンパンジー。でもセクシー。その趣味はないけどイイ(こんな戯言は勿論中身がティムだから)。いつも目を剥いてて呼吸が荒く、檻にはいってたって半径1.5M以内に近づきたくないような恐い猿なのだが、アリに迫るシーンとか ガラス越しにアリに語りかけるシーンとか、いや〜色っぽいよ、セードは。年齢不祥だし。 それはともかく、ティムの演技、メイクの下から様々な手段でセードの個性を表現しようとするパワーの強烈さに驚いた。彼のどの作品でも言えることだけど、特にここぞという所での演技のオーラはハンパじゃない。父が死んだ直後の、銃をかき抱くような仕草は実に見事。「ロブ・ロイ」のアーチーの時みたいに、どちらも役自体の描き込みが決して充分とは言えないのに、ティムの演技力がキャラを魅力的に昇華させ、説得力を持たせているパターン。
ミリオンダラー・ホテル(2000)...イジー・ゴールドキス
カメオ出演。ホテルから墜死した青年イジーの役。彼が姿を見せるのは一度だけだが、その名前は作品始めから幾度となく語られ、物語全体を静かに支配するような存在である。だからこそ、姿を見せた時 ハッとするような強い印象を残す。ティムの持つ透明感が凝縮されたような魅力を放つ。
ラッキー・ナンバー(2000)...ギグ
主人公の悪友で ストリップバーの経営者ギグ役。後ろ髪が長くてかわいい。なんかとてもお気楽に演じている感じで、豊かな手ぶりでペラペラ喋りながら いつのまにか相手を巻き込みそうなタイプ。いつも飄々としていて、悪事に鼻が利き、ちゃっかりしてるがかわすのもうまい。ティム自身を象徴しているような柄のエプロンをつけて 野菜をせっせと切るシーンがまたかわいい。最後に見せる 笑顔もかわいい。かわいいづくし。映画はあまり面白くないけど(^^;)これじゃビデオ(DVD出るのか?)欲しくなるかも。
宮廷料理人ヴァテール(2000)...ローザン侯爵
王の側近の一人ローザン侯爵。王に取り入るのはかなりうまい策略家のようだ。しかし貴族の間ではあまりというか全然好かれていないらしい悲しい役。それがまたうまい。「ロブ・ロイ」のアーチーを思わせもするが。いやらしさを出すためなのであろう舌や口元の動きが私には艶めかしく見えてしまう(笑)。背を高く見せるためか てっぺんの盛り上がったヅラを愛用しているが、これが遠目にも他の貴族と区別しやすくてすぐ 彼を見つけられるのもよし(笑)。売春宿に詳しかろうが変態趣味だろうがオナラ侯爵だろうが、いいのよ、素敵なんだから。正しい映画鑑賞法ができなくなっている・・(^^;)
ブレッド&ローズ(2000)
本人としてカメオ出演。パーティーシーンにいるのだけど、居並ぶスーツとドレスの中、彼は白Tシャツにジーンズであります(笑)。アクセサリーはヒゲと腕時計とTシャツの袖からのぞく右腕のタトゥー。しかし場に気後れすることもなく、目の前で起こった出来事にヒゲを撫でながらフフッと笑う 自然体の姿は最高〜☆そんな彼が、私はホントに大好きです。
海の上のピアニスト(1999)...1900
生まれた時からずっと客船で生きてきた 幻の天才ピアニスト。法の上では存在しないという 悲しくも不思議な人間を 透明感のある演技で見せる。ピアノの弾き方もすごくさまになってるし、小柄で少年みたいな雰囲気が 役の純粋さによくマッチしてるし、これ見てティム・ロスにすっかり参ってしまった。 「レザボア」見た時から 好みだな〜とはちょっと思ってたんだけど、やっぱりね・・これから彼の出演作を見まくります(笑)。
素肌の涙(1998 監督)
色をとことん抑えて、姉弟の衣装からエンドロールに至るまで 黒とブルーで統一したセンスが目をひく。初監督作にこんな重いテーマを選んだところに、エンターテインメントより人間の生きる姿そのもの(それも感動的なものではなく)をスクリーンに焼き付けたかったのだろうか・・と思いをはせたりする。ファンとしては、やはり俳優としての 姿を見たい気持ちが強いが、次の作品がどのような表現になるのか 期待する気持ちも結構強かったりしてる。
奴らに深き眠りを(1997)...ダッチ・シュルツ
どうしてこんなハンパなヘアスタイルなのかと思ったら、服装も髪型も宿なしみたいだと言われる役のせいだったらしい。ダッチ・シュルツのスマートでなく洗練されていない人間像を思うと、ティムが演じたダッチは貧相ではあるが 独特のスマートさが感じられてしまい、違和感が残った。死に方が綺麗だったので、ちょっとうっとりしちゃった・・あと 発砲する時に 表情ひとつ目の僅かな色さえ変わらないんですね。カッコイイ。
ライアー(1997)...ジェームズ・ウォルター・ウェイランド
IQ151、心理学専攻でプリンストンを首席で卒業した金持ちの息子という役で、しかも娼婦惨殺の容疑でウソ発見器にかけられる29歳の男。更に側頭葉が痙攣してトランス状態の発作を起こすという奇病の持ち主。こんな役演じるの大変だろうと思うんだけど、演じちゃうのである。それも全然力まずに。ティムに目が くぎづけだったために、筋立て上での大事な点をちょっと見逃してしまい、テープを巻き戻して見返す羽目になってしまった(笑)。発作で白いシャツの前をはずすシーンで 白い腹を見た途端にこわれましたね。レニー・ゼルウィガーやロザンナ・アークエットのミニスカの足よりティムの腹ですね、私は(笑)。あと、両親にレニーを紹介して 口に手を当てながら狂ったように笑い出すシーンが なぜか異常に好きなんです。
夢の旅路(1997)...ヘンリー
ヒゲ面のティム。タクシードライバーだけど、夢もなく未来もなく強盗に撃ち殺されるならそれでいいと思っているような ただなんとなく生きている男。それが強引に乗り込んできた三老人に触発されて、彼の楽園と運命の女を捜し求め始める。虚無感をたたえた純粋でやるせない男を演じるティムもすごくいいですね。声にならない叫びをあげて みるみる顔が真っ赤になる演技も 凄かったし、裸になると白い肌がなんか哀しくて。後ろ姿がまるで少年みたいだと思ったシーンが二度ほどあったし、掘った穴から飛び出すシーンの身軽さに見とれたし、ファティマの隠れた箪笥を撫でる指のセクシーさ・・。しかしどうしてあんなお父さんのパンツみたいな下着なのかしら。そりゃあ、派手派手トランクスやぴっちりブリーフじゃ 話を台無しにするでしょうけど・・(^^;)
世界中がアイラヴユー(1996)...チャールズ・フェリー
一人役柄も雰囲気も浮いてる仮釈放の凶悪犯役。とんがった顔して突っ張った話をしながら 女性やらバッグやら(まるで値踏みするように触れたりジロジロ見たり)さわりまくる細かな芝居がすごく楽しい。しかもティムの歌が聴ける。歌いなれてる感じではないが(笑)私はティムの声質が大好きなので、もう充分です。でも凶悪犯にあんな声であんな歌(君のためなら 何でもするというような甘いラブソング。メロディ覚えちゃった) 歌われたら誰だってポワンとしちゃうって。アレは反則よ〜歌って欲しいけど(笑)。
グリッドロック(1996)...ストレッチ
黒人とつるむのを好み、ヤク中。バンドではキーボード担当。ステージではアーティストっぽく見えてなかなかだけど、家の中でくすぶってる時や外をうろついてる時は まるでドブネズミクンのような風体。しかし私は映画の中なら、ホントにどーしようもない困ったヤツでも計算高くないならドブネズミクンキャラは好きです。ティムがやってるストレッチも 後先のこと考えないで 勝手なことするから 相棒スプーンは余計な苦労もしょいこむけど、コイツがいるからスリリングでまた楽しいと思えるような・・。しょっぱなからメゲそうなセリフだし(笑)、「MOTHER F○CKER〜」の大絶叫もあるし、またゲーするし、私は見てて結構楽しかった。あと走るシーンが長くて爽快。ティムの走り方好きだから。
ノー・ウェイ・ホーム 孤独の絆(1996)...ジョーイ
ティムが出てきた時、坊主頭なので「ぎゃ、坊主」と一瞬かたまったが、見てるうちに意外と丸刈りが似合ってセクシーなことに気がついた。でも出所した後、時間がたつにつれて伸びるかとほのかな期待を抱いてたのに 全然伸びませんでしたね(笑)。歩きながら柱やドアのへりをツツツー・・とさわったり、顔なじみの女の子を送った後 柵をポンポンする仕種とかが センシティブでとてもいい感じと思った。とにかく演技が繊細で魅力的だけど、バカにはみえないんだな〜むしろ頭を打ったことにより、活発で迅速な思考や行動力が失せた、という感じ?でもケンカ強いしな〜・・う〜ん、この役は見て理解するのも難しいです。
Mocking The Cosmos(1996)...Myron
ロブ・ロイ(1995)...アーチボルト・カニンガム
コスチュームプレイだ。私生児で男娼まがいの貴族アーチー。線が細いし目が大きい(パッチリっていうんじゃないけど色の淡いバチッと開いた?目。この目が好きなのだ)からレースヒラヒラの衣装も巻き毛のヅラも化粧も なんか似合う。冷酷でひどいことをする男なのだが、不思議な透明感と浮遊感があって 品が悪くならないのだ。アーチーの生き方を 正当化しちゃうというと 言い過ぎだが、くどい表現が全くないのに 悪を悪で終わらせない演技というのも珍しいのではないか。決闘シーンでヅラをとった途端 顔が変わるのも○。
フォー・ルームス(1995)...テッド
ヒドイ客に振り回されるベルボーイの役。珍しくすごくコミカルな演技を披露しているが、これがうまいし面白い。歩き方手つき顔つき、実に細やかにテンション高く演じていて いつもの透明感はどこへやら・・である。ティムの器用さがよくわかる一作。特に三作目大詰めの電話〜エレベーター〜客室の演技には笑いが止まらなかった。
パルプ・フィクション(1994)...パンプキン
恋人ハニーバニーとレストラン強盗をはかるパンプキンの役。ずっと前に見た時は、復活したトラボルタと妖艶なユマ・サーマンに気をとられて 彼がティム・ロスだと意識してなかった。しかしティム・ファンになってからパンプキンやってたと知り、すぐ思い出したので潜在的にインプットされてたらしい。威勢よくキレたものの 最後まで キメられなかったパンプキンは 所詮チンピラ君でかわいらしい存在だが、「I love you」「I love you, too. Honey bunny」をはじめとして幾度となくハニーバニーに呼びかける その言い方の甘い響きが好きだ。
リトル・オデッサ(1994)...ジョシュア・シャピラ
クールな殺し屋のティム、かっこいい。その冷たさ、あまり心の内を見せようとしない表情。それが弟をかばって父親に殴り掛かる時、母親の肩に頭を凭せかける時、弟の髪をクシャクシャッと撫でる時、恋人と愛し合う時、どこからか命を吹き込まれたかのようにフワーッと情念が立ちのぼる。その表現がたまらない。こんな救われない 話なのに私が好きなのは、ティムがいいことと 取り巻く主な人達みんなが 自ら望んだわけじゃない深い悲しみをたたえているせいだろう。私がこういう孤独で静かなキャラを大好きなせいもあり、ティムは全ていい。ベッドシーンの背中も綺麗だし、セクシー・・(トランス状態)
愛に囚われて(1994)...フィリップ・チェイニー
珍しい“濃い”ラブストーリー。ティムが肌を晒してるシーンも結構あるし(足先からカメラがなめるように撮るシーン・・意外で息が止まった)変な表現で申し訳ないが、撮り方でまるで覗きをしているような気分になってしまう。イケナイ作品だ、コレ(笑)。でもそればっかりじゃなくて、ティムの目がすごく印象深い。 ふと気がついたら自分を見つめるあんな瞳に何度も出会った・・110番するか恋におちるかしかないでしょう。目がいいといいながら一番好きなのは、コトが終わった直後 互いの目を覆いながら照れ笑いするところ。ここの情感は何ともいえずいいです。あと対向する車道の真ん中を歩いていく寂しげな背中も好き。
真・地獄の黙示録(TV 1994)...マーロウ
TVムービー。コッポラの「地獄の黙示録」の原作「闇の奥」をより忠実に映像化したものだとか。コッポラのは戦争を描いたが、こちらはコンゴの奥地から象牙を運び出す。カーツをマルコヴィッチが演じ、ティムは主人公のマーロウ船長。カニバリズムの蛮民を邪悪とする文明人の方が 虐殺と強奪により邪悪だという風に 受け取ったが、正直カーツのことがよくわからない。マルコヴィッチは怪演だが、最後の方だけの出演で物足りない。とはいえジャングルの空気が感じられるような 余計な説明のない作品全体の雰囲気は好きだ。ティムは奥地に進むにつれ 表情も雰囲気もどんどん砥ぎ澄まれていって魅力的だ。個人的にファッションが いろいろなのも楽しめた。クラシックなスーツ、探検家スタイル、船長の制服、血にまみれたワイルドな格好etc.・・。寝姿とか シャツを出して前をはだけた格好とかも嬉しいです〜真面目な作品なのにすみません(^^;)
マーダー(1993)...チャールズ・スタークウェザー
確かにティムは若くて少年のように見えるのだけど、ティーンエイジャーの歯止めのきかない残酷さにはちょっとオトナ過ぎてるかなぁ・・。とはいえ、薄ら寒いような感触と 出会ったらそれが運の尽きと言いたくなるような衝動的な危険性はたっぷり感じられる。平然と殺戮を繰り返し、裁判でもあっぱれな程ふてぶてしい態度。初めの方で女の子に見せる満面の笑みは貴重だし、戦利品の眼鏡をかけたら またぐんと魅力がアップ。 しかし!ラストは正視するのがややキツイけど、真っ白な踝〜!!コレはたまらんです。
恋愛の法則(1993)...ニック
ティムは耳出してる髪型の方が似合う。長すぎる切り揃えた前髪、ウザイ。インディアンハットかぶってる時、かわいくて似合うと思ったらちゃんと耳が出てた。だらしなくいい加減で荒っぽい仕草と服の着こなし(そうか、だらしなさを出すためにあんな髪に・・)で完璧な役作り。だが案外とイイ奴で、かえって手のかかるところが女心をとらえるのかも知れない。相手の女の気持ちをまるで大事にしない自分勝手な面は否めないが。 演技のうちとあれば、あの髪を非難してばかりもいられませんね。イヤだけど(笑)。
Common Pursuit(TV 1992)...Nick
The Perfect Husband(1992)...Milan
ハリウッド・ナイトメア4 (TV 1991)...ジャック
「EASEL KILL YA(血染めの展覧会)」というタイトル。不気味な死人風人形が案内役のショートホラードラマ。ティムは主役の画家で、絵が売れなくて行き詰ってるが偶然殺してしまった男を描いた作品が高額で売れ、その買い主からダークな作品の製作を請われて禁断の道へと踏み込む。芸術的才能と狂気の演技は、所作も表情も似合いすぎるほどにうってつけ。物語の方はオチも意外性がなくTVの短編らしい軽いテイストだが、ティムらしさを 短時間で味わえるお得さがある。
レザボア・ドッグス(1991)...Mr.オレンジ/フレディ・ニューエンダイク
腰を撃たれて血まみれになるMr.オレンジ。多くが横たわってるシーンだが、物語のキーパーソンでもあるため 彼が何故どのようにしてこの場にいることになったのか・・がとても重要な意味を持つ。そしてその説明となるシーンの 長めの前髪を顔の脇に垂らしたティムの少年のような若々しさと 緊張にフッとこわばる表情が滅茶苦茶魅力的だ。 痛みと死の恐怖のためにハーベイ・カイテルにしがみつき、束の間の友情が芽生えるやりとりがまたいい。血だらけで銃を撃つシーンと警官を叱り飛ばすシーン、すごくセクシー。
Backsliding(1991)...Tom Whitton
ブロンクス 破滅の銃声(1991)...マニー
お話自体は決して好きになれない。ティムが出ていなければたぶん絶対見ない。でもマニーの気持ちはなんかわかる。家族を失い 仕事を失い この世で自分が守ってやれる物をヤク中の弟に見出したのだろうか。よかれと思ってやったことが裏目に出るのはよくあることだ。しかしやりきれない話だな〜。マニーが盗みにはいった弟を殴りまくるが、これは兄弟なら無理 ないだろう。確かに殴り過ぎかも知れないが、気持ちはよくわかる。墓地で寝ているティムの白い綺麗な手とか、弟を気遣って体に添えてやる手とか、手のポイント高い。こんな話でも、楽しめる所は楽しませて貰うの(笑)。
Farendj(1990)
Yellowbacks(1990)...Peter Pike
ゴッホ(1990)...ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
激しい作風の絵と壮絶な生きざまで 画家の中でも特に高名で注目されるゴッホその人。有名な耳を切り落とすシーンや拳銃自殺を図るシーンがとりわけ強い印象を残すのは勿論だが、そんな行為に至るまでの苦しみの部分を 時に激しく(半端でなく激しい。凄い)時に静かに演じて、とにかく圧倒される。こんな演技をするなんて、大変な集中力と体力を要したのではないかと思う のだけど・・。やっぱり凄い役者だなぁ と納得しながら、私が好きなのは屋外で絵を描いているシーン。牛がいる所では、無心に描いている姿が何故かとてもほほえましく、ゴーギャンと一緒に描くシーンでは、捲り上げたスボン姿がまるで少年のように愛らしく、収容された病院先で描いているシーンでは、ぺったりと地面に座った足の形が強烈にかわいい。
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(1990)...ギルデンスターン
ティム演技うまい。わかってたけど改めてそう思った。どっちがどっちだかわからない状態だったけど、最後のキャスト・スタッフロールにはティムがギルデンスターンとなっていたので、そちらということで。頭の切れるツッコミですが、結構抜けてるところもあってボケのローゼンクランツといいコンビ。何気に怒ってる目とか 好き好き。あとトマト食べてて汁飛ばすシーン、あれもなんか笑える。しかし彼の方は入浴シーンがなかったのが残念だ(笑)
コックと泥棒、その妻と愛人(1989)...ミッチェル
泥棒スピカの手下ミッチェル役。手下の中でも年若いせいか従順なせいか、ひたすらスピカの口撃の的になり あれこれ言いつけられる回数も多い。バカだの下品なガキだの小便小僧だの散々な言われ様である。ほっぺ叩かれたり 額をこずかれて椅子ごとひっくり返されたりオモチャにされてるのかも知れない。しかしこのミッチェルは大した愛嬌者で、汚れた手を人の体で拭いたり 卵投げたり ドサクサにまぎれて女子供にチュウしたり、とにかく画面のどこかにティムが映ったら彼の行動をしっかり見てるとすごく笑える。この人の細かい演技はこの頃からのものなんですね。脱帽。
Coppers(TV 1988)
The Modern World: Ten Great Writers(TV 1988)
ワールド・アパート(1988)...ハロルド
南アフリカで反アパルトヘイトを支持するジャーナリスト。ヒロインと共に黒人の会合に参加したり、取材したりしているのだが、彼に対してはあまり大きなお咎めはないようだ。拘留された母親と離された寂しさから自暴自棄になりかける少女を諭すシーンが一番のみものになるかしら。とにかく穏やかないい人の役です。刈り上げた後ろ髪が新鮮、パーティーで黒人に混ざって 腰ふって踊るシーンが個人的に見ものでした。
ワルシャワの悲劇/神父暗殺(1988)
かつて軍隊で連帯を起こし、今は秘密警察に協力するスパイ・フェリックスの役。なんだかひどく色っぽくて、別に色っぽいことするわけでも そんな格好するわけでもないのだけど、存在と雰囲気が本当に色っぽい。たまんね。とにかく彼が出てくるとひたすら見とれた。小柄な体、真っ白な肌、ぎごちない微笑、どれもがこのスパイの武器に見えてしまう。 神父に近づいて信用させようとするシーンやエド・ハリスに叱られて(笑)エンストした車を後ろから押すシーンとか、死体を運んだ時についた血で顎や頬を赤く染めてる横顔とかは、おとなしげでどこか悩ましい美少年ぽいが、神父を殴殺するシーンや 手のひらを返すような強い態度を見せる 最後の調書を書くシーンでは、ティムらしさが楽しめる。
Metamorphosis(TV 1987)...Gregor Samsa
King of Ghetto(TV 1986)
Return To Waterloo(1985)...パンク少年
ミス・マープル 魔術の殺人(TV 1985)...エドガー・ローソン
アガサ・クリスティー原作のTVシリーズ。なんと24歳のティムが少年役で出演している。キャストの一番最後に名前があったから どの位の出番か心配していたが、杞憂に終わった。事件のキーパーソン、エドガー・ローソンという少年役である。ぬけるような白い肌に小柄な体、感受性の強そうな顔をしていて 一際目をひく存在。なんかかわいいけど、よく通る声や話し方はまさしくティム・ロス。作品自体は、原作を読んでいないのだが中盤やや中だるみ。推理も本で読むより映像の方が当たりやすい(殺しが行われている時の場面見ていて犯人がわかってしまった)。でもラストに心暖まるオチがあったりしてなかなか。ベティ・デイビスが出てるのにも驚いた。
殺し屋たちの挽歌(1984)...マイロン
スマートな殺し屋ブラドック(ジョン・ハート)が連れてる、これが初仕事と張り切ってる若いマイロン。金髪、お肌真っ白でつるつる、初々しい とっぽい坊やだ。比較的素直、比較的優しく、比較的間抜け(笑)、でも本人はいっぱしのつもりだったに違いない。ジョン・ハートとの師弟関係が、後の「ロブ・ロイ」を彷彿させて面白い。そちらではティムのキャラは 正反対と言ってもいいようなものになってるけど・・。表情やセリフに思わず笑わされてしまうシーンが結構あるので、そこがまたカワイイ。
Meantime(TV 1983)...Colin
Made in Britain(1982)...Trevor